- 転職で年収交渉していいのか迷っている
- どれくらいのアップを要求すればいいか分からない
- 交渉のタイミングや言い方が分からない
- 交渉して内定取り消しにならないか不安
- エージェントに任せるべきか自分でやるべきか分からない
転職先が決まりそうなのに、「年収を交渉していいのかな」「言いすぎて内定を取り消されたら…」と不安になっていませんか?
気持ちはわかります。ゲーム業界を目指す人にとって、転職そのものがゴールになりがちで、年収交渉まで頭が回らないことが多いんですよね。
でも、交渉しないと確実に損をします。
筆者のガメはゲーム業界で11年以上のキャリアを持ち、転職も経験しています。転職当初は年収交渉をほとんどせず、360万円という低い年収からスタートしてしまった苦い経験があります。
ガメあのとき交渉していれば、もっと早く年収を上げられたはずなんだよなぁ。。。
この記事では、そんな経験をもとに「ゲーム業界の転職で年収交渉する方法」をわかりやすく解説します。交渉の相場感・タイミング・具体的な言い方まで全部まとめたので、ぜひ参考にしてください。
- ゲーム業界の職種別年収相場
- 転職で何%アップが現実的なのか
- 年収交渉のベストタイミング
- エージェント経由・直接応募それぞれの交渉の進め方
- やってはいけないNG交渉例
まず知っておきたい!ゲーム業界の年収相場
年収交渉をするには、まずゲーム業界の年収相場を把握することが大前提です。
相場を知らずに交渉しても、根拠のない要求になってしまい、かえって印象が悪くなります。
職種別の平均年収
ゲーム業界の職種別平均年収は以下のとおりです(求人ボックス.comおよび業界情報サイトを参考に算出)。
| 職種 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| プロデューサー | 650万円 |
| ディレクター | 550万円 |
| サウンドクリエイター | 450万円 |
| プログラマー | 400万円 |
| デザイナー | 400万円 |
| プランナー | 350万円 |
| デバッガー | 250万円 |


ゲームメーカー全体での平均年収は約460万円と言われています。



筆者自身も長年400万円台でした。転職直後の2年間は360万円という時期もあったよ。決して高い業界ではないんですよね。
大手・中小企業で大きく変わる年収の現実
同じ職種でも、大手ゲーム会社と中小ゲーム会社では年収に大きな差があります。
大手ゲーム会社(任天堂・カプコン・コナミなど)では年収600〜800万円台も珍しくありません。一方、中小の開発スタジオでは300〜400万円台が中心というケースも多いです。
また、パブリッシャー(ゲームを企画・販売する会社)とデベロッパー(開発専門の会社)でも年収水準が異なります。一般的にパブリッシャーの方が年収は高い傾向にあります。
>>パブリッシャーとデベロッパーの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。転職先を選ぶ前に確認しておきましょう。





じゃあ、相場を知ったうえで交渉すればいいんですね?



そうそう!相場を根拠にすると交渉が格段に通りやすくなるんだよ。
年収交渉は当然の権利!遠慮しなくていい理由
「年収交渉なんて図々しいのでは?」と思っていませんか?
そんなことはありません。転職での年収交渉は、社会人として当然の行動です。
交渉しないと損をする理由
なぜ交渉しないと損なのか、理由は明確です。
多くの企業は、最初に提示する年収を「交渉される前提でやや低めに設定している」ことがあります。交渉しなければ、その低い金額がそのまま確定してしまうのです。
さらに、入社後の年収ベースが低いと、昇給や賞与の計算にも影響します。スタート時点の年収は、その後のキャリアに長く尾を引くんです。



筆者も転職後に「交渉すればよかった」と後悔したことがあります。最初の年収が低いと、追いつくのに時間がかかるんですよね。。。
- 提示年収は交渉前提でやや低め設定されることがある
- 入社後の昇給・賞与のベースになる
- 一度決まった年収は後から変更が難しい
交渉しても内定取り消しにはならない
「交渉したら印象が悪くなって内定を取り消されるのでは?」という不安を持つ方も多いですが、常識の範囲内の交渉であれば内定取り消しにはなりません。
採用担当者も年収交渉があることは想定内です。むしろ自分の価値をきちんと主張できる人材として、好印象を持たれることさえあります。
ただし、常識外れの要求や高圧的な態度はNGです。あくまでも礼儀正しく、根拠を持って交渉することが大前提です。



内定が出たということは、企業側も「この人に来てほしい」と思ってる証拠です。その立場を活かして、丁寧に交渉しましょう。
どれくらいのアップが現実的?年収交渉の相場感
では、実際に「どれくらいの年収アップ」を交渉すればいいのでしょうか?
欲張りすぎても失敗しますし、遠慮しすぎても損をします。相場感を押さえておきましょう。
一般的な目安は10〜20%アップ
転職での年収アップの現実的な目安は以下のとおりです。
| 状況 | 年収アップの目安 |
|---|---|
| 同職種・同レベルでの転職 | 10〜15%アップ |
| スキルアップ・役職アップを伴う転職 | 20〜30%アップ |
| 希少スキル保有・引き抜きに近いケース | 30%以上も可能 |
10〜20%アップが現実的なラインです。20%を超えるには、それに見合うスキルや実績を説明できる根拠が必要になります。
たとえば現在の年収が400万円なら、10%アップで440万円、20%アップで480万円が目安になります。



「50%アップを要求する!」みたいな極端な交渉は印象が悪いだけです。欲張りすぎは禁物ですよ。
交渉が通りやすい人・通りにくい人の違い
同じ交渉をしても、通りやすい人と通りにくい人がいます。その違いを知っておきましょう。
交渉が通りやすい人の特徴
- 具体的な実績・数字を持っている(「〇〇プロジェクトをリード」「チームの作業効率を〇%改善」など)
- 希少性の高いスキルを持っている(UnityやUnreal Engine上級者、技術リード経験者など)
- 市場相場を根拠にして交渉できる
- 複数社から内定・オファーを持っている
交渉が通りにくい人の特徴
- 根拠なく「高い年収がほしい」と言うだけ
- 未経験・スキルが不十分な状態で高額を要求する
- 「前職でこれだけもらっていたから」という理由だけで交渉する



「前職の年収が高かったから」だけでは通りません。「自分がこの会社にとってどれだけ価値があるか」を伝えることが大事です。
年収交渉のベストタイミング
年収交渉は「いつするか」が非常に重要です。タイミングを間違えると、せっかくの交渉も逆効果になってしまいます。
内定後・オファー提示後が鉄則な理由
年収交渉は内定が出てから、もしくはオファー(条件提示)のタイミングで行うのが鉄則です。選考中に要求するのは絶対に避けましょう。
なぜかというと、内定が出るということは「この人を採用したい」という企業側の意思表示です。その段階になってはじめて、交渉の余地が生まれます。
選考の序盤や面接中に年収の話を持ち出すと、「条件ばかり気にしている」という印象を与えてしまいます。



内定が出る前に「年収はいくらですか?」って聞くのもダメなんですか?



聞くのはOKだけど、「交渉」はNG。「参考に教えてください」程度に留めておく方がいいですよ。
- 一次・二次面接:年収の話は極力しない
- 最終面接:聞かれたら希望をやんわり伝えてもOK
- 内定・オファー提示後:ここが交渉のベストタイミング
選考中に「希望年収は?」と聞かれたときの答え方
面接中に「希望年収はありますか?」と聞かれることがあります。このとき、正直に高い金額を言うと選考に影響する可能性があります。
選考中に聞かれた場合は、「御社の規定に合わせていただければ幸いです」「内定後に詳しくお話しできれば」などとやんわり回答するのがベストです。
どうしても具体的な金額を求められる場合は、相場を踏まえた希望レンジ(例:400〜450万円)を伝えつつ、「交渉の余地があれば嬉しいです」と添えると柔軟な印象になります。



具体的な数字を出すより「御社の規定に合わせます」と言う方が、面接中は印象がいいですよ。交渉は内定後にじっくりできますから。
年収交渉の具体的な進め方と言い方
タイミングが来たら、実際にどう交渉するかです。
進め方は「エージェント経由」か「直接応募」かによって異なります。それぞれ見ていきましょう。
エージェント経由の場合(代理交渉が最もおすすめ)
転職エージェントを使っている場合は、エージェントに代理交渉をお願いするのが最もおすすめです。
エージェントは企業との交渉に慣れており、求職者が直接言いにくいことも代わりに伝えてくれます。また、その企業でどれくらいの交渉が通りやすいかの情報も持っていることが多いです。
手順としては以下のとおりです。
- 内定・オファーが出たらエージェントに連絡する
- 希望年収と理由(根拠)をエージェントに伝える
- エージェントが企業側に交渉してくれる
- 結果を聞いて、受諾するかどうか判断する



エージェント経由なら、直接言いにくい「もう少し上げてほしい」という要望も自然に伝えられます。一人で抱え込まずに頼りましょう。
>>ゲーム業界に強い転職エージェント8選はこちらにまとめています。エージェント選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。


直接応募の場合の進め方
直接応募の場合は、自分で交渉することになります。少し緊張するかもしれませんが、ポイントを押さえておけば問題ありません。
直接交渉の基本は「丁寧に、根拠を持って、感謝を添えて」です。
以下のような文例を参考にしてください。
【交渉文例】
「このたびは内定をいただき、誠にありがとうございます。ぜひ入社させていただきたいと思っています。一点だけご相談なのですが、提示いただいた年収について、市場相場や私のこれまでの経験を考慮していただき、〇〇万円でご検討いただくことは可能でしょうか?」
ポイントは「入社意欲があることを伝えた上で交渉すること」です。年収交渉だけが目的に見えると印象が悪くなります。



「御社に入りたい気持ちはある、でも条件面でこれだけお願いしたい」という順番で話すと、受け取られ方が全然違いますよ。
絶対に言ってはいけないNG例
年収交渉で印象を悪くするNG言動も知っておきましょう。
以下の言動は交渉を失敗させるだけでなく、印象悪化につながるので絶対に避けてください。
- 「他社からもっと高いオファーをもらっている」と脅しのように使う
- 根拠なく「最低でも〇〇万円でないと入社できません」と言い切る
- 選考の初期から繰り返し年収の話をする
- 交渉を断られた後もしつこく要求し続ける



特に「他社オファー」をちらつかせる交渉は、短期的には効くこともあるけど、入社後の印象にも影響します。長く働く気があるなら避けた方がいいですよ。
現在の年収が低い場合は「市場相場」を根拠にする
「今の年収が低いから、それを基準にされると不利になる…」と感じている方も多いと思います。
ゲーム業界は、会社によって年収水準に大きな差があります。中小企業から大手への転職や、待遇の低い会社から適正水準の会社への転職なら、現在の年収ではなく「市場相場」を交渉の根拠にすることが有効です。
市場相場の調べ方
市場相場を調べるには以下の方法が有効です。
- 求人ボックス・doda・マイナビ転職などの求人サイトで同職種の年収レンジを調べる
- 転職エージェントに相談する(エージェントは業界の年収データを豊富に持っている)
- OpenWork(旧:Vorkers)などの口コミサイトで実際の年収情報を確認する



転職エージェントに「この職種の相場はいくらですか?」と聞くのが一番手っ取り早いです。プロなので的確な情報をくれますよ。
相場を根拠にした交渉のセリフ例
市場相場を根拠にした交渉は、以下のように伝えると効果的です。
【相場根拠の交渉文例】
「現在の年収は〇〇万円ですが、同職種・同経験年数の市場相場が〇〇〜〇〇万円であることを確認しました。私のスキルと経験を踏まえると、〇〇万円でご検討いただくことは可能でしょうか?」
「現在の年収が低いから上げてほしい」ではなく「市場相場に合わせてほしい」という伝え方にすることで、根拠のある正当な要求として受け取られます。



でも、現在の年収を正直に伝えないといけないんですよね?



源泉徴収票の提出を求められることもあるので、虚偽はNG。でも「現在は低いが相場はこれくらい」と正直に伝えた上で交渉するのは全く問題ありません。
>>ゲーム業界の給料が上がらない理由と年収アップの方法についても合わせて読んでおくと、交渉の準備に役立ちますよ。


ゲーム業界に強い転職エージェントの紹介


ゲーム業界の転職を成功するには、この3社を利用してください。
| ゲーム業界特化の転職エージェント3選 | |
|---|---|
![]() ![]() 【スカウト型・登録必須】 ゲームキャリアスカウト | ゲーム業界特化のスカウト型転職サービス。 自分では見つけられなかった企業からのオファーに期待できる。 オファーを待つ転職で、転職活動の幅を広げられます。 ゲーム業界の転職なら登録必須です。 ゲームキャリアスカウトの口コミ・評判 |
G-JOB エージェント | ゲーム業界の求人数No1の実績。 ゲーム会社での実務経験を持ったコンサルタントしか 在籍していないため、求人のマッチング精度が高い。 G-JOBの口コミ・評判 |
![]() ![]() シリコンスタジオエージェント | シリコンスタジオは国内大手のミドルウェア開発会社。 ゲームに精通したシリコンスタジオは、数多くの非公開求人を保有。 希望にあった求人提案をしてもらえます。 シリコンスタジオエージェントの口コミ・評判 |
転職活動をするときは、ゲーム業界専門の転職エージェントをパートナーにするのが必須です。
非公開求人など一般に出回らない求人を持っていたり、ポートフォリオの添削、面接対策までしてくれます。
ゲーム業界の転職は、転職エージェントに相談することが転職成功への近道なので積極的に利用してください。



ゲーム業界の転職は、ゲーム業界に特化した転職エージェントを使うことがポイントです。
効率よく転職エージェントを活用するために
ゲーム業界専門の転職エージェントや求人情報をチェックすることで、自分に合った企業や職種、そして募集要項をしっかりと把握することができ、効率よく転職活動を進めることができます。
ゲーム業界は意外と非公開求人が多く、一般では見られない求人情報を提案してもらえることがあります。



筆者も非公開求人で転職しました。
転職エージェントは3社ぐらい登録しておくといいですよ。
全ての転職エージェントが、全て同じ企業と提携しているわけではありません。
だから、3社ぐらい登録しておけばだいたいの求人を網羅できてきます。



転職エージェントAに登録されている企業が、転職エージェントBには無い。その逆もありえる。
たくさん登録してもいいですが、紹介先が被ることが出てくるし、管理が大変になるから気を付けて。
企業の紹介連絡やメールが多くなると管理も大変になるので、まずは3社ぐらいに登録して様子をみてみましょう。
>>ゲーム業界に強い転職エージェントを上手く活用する方法を、こちらの記事でくわしく説明しています。
転職エージェントを使いたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。


年収交渉は準備と根拠があれば怖くない。転職でキャリアと収入を同時に上げよう
- 年収交渉は当然の権利。遠慮せずに行動することが大切。
- 現実的な交渉ラインは現在の年収の10〜20%アップが目安。
- 交渉のタイミングは内定後・オファー提示後が鉄則。選考中に要求するのはNG。
- エージェント経由の転職なら代理交渉ができるため、直接応募より有利に進めやすい。
- 交渉には「市場相場」や「自分の実績」を根拠として用意しておく。
- 現在の年収が低い場合は「相場に合わせてほしい」という交渉が有効。
- 脅し・根拠なし・しつこい交渉は印象を悪化させるだけなので絶対に避ける。
年収交渉を恐れる必要はありません。準備して、根拠を持って、丁寧に伝えれば、ほとんどの場合は誠実に対応してもらえます。
転職はキャリアを上げるだけでなく、収入も同時に改善できる大きなチャンスです。せっかくの機会を活かして、後悔のない転職を実現してください。



「交渉しなければよかった」と後悔した人は聞いたことがありません。でも「交渉しておけばよかった」という後悔は本当によく聞きます。勇気を出して行動してみてください!



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