
IT業界で働いているけど、ゲーム業界にも興味がある…
自分のスキルって、ゲーム業界でも通用するのかな?
そんなモヤモヤを感じて、この記事を開いたのではないでしょうか。
実際、IT業界とゲーム業界はどちらも「技術職」と言われる分野ですが、仕事内容・働き方・開発体制・求められるスキルには意外と大きな違いがあります。
とはいえ、現役のITエンジニアでもゲーム業界への転職は十分に可能です。
ただし、違いを理解せずに飛び込むと後悔することも…。
本記事では、IT業界からゲーム業界への転職を検討する方に向けて、以下の5つの視点から違いと可能性を解説します。
- IT業界とゲーム業界の目的や仕事の違い
- 仕事内容・スキル・チーム体制の違い
- 年収・キャリアパスの比較
- IT経験をゲーム業界で活かす方法
- 迷ったときの相談先(転職エージェント)
「自分に合うのはどっちなのか?」を判断するヒントになるはずです。
最後まで読んで、後悔のないキャリア選択をしていきましょう。
ゲーム業界とIT業界、どう違うのか?


結論から言うと、IT業界とゲーム業界は「目的」と「対象ユーザー」がまったく違います。
IT業界は、業務効率化・ビジネス支援を目的にしたシステム開発が中心です。
一方でゲーム業界は、ユーザーに「面白さ」や「感動」を届けるエンタメ産業です。
IT業界の特徴(主にBtoB)
- 顧客の課題を解決するためのシステム開発(例:業務アプリ、ECサイトなど)
- SIer(システムインテグレーター)が多く、クライアントワークが主流
- 設計・開発・保守など、役割が比較的分業化されている
- 安定性があり、業界全体の人手不足で求人は豊富
ゲーム業界の特徴(主にBtoC)
- ユーザーに楽しんでもらうためのゲームコンテンツを開発
- 自社開発・自社サービスが多く、ユーザーの声がダイレクトに届く
- 表現力や企画力が求められ、制作サイクルはプロジェクト単位
- 市場競争が激しく、納期・品質のプレッシャーも大きい
このように、同じ「開発職」でも業界ごとにゴールが違います。
「人の役に立つことがしたい」のか、「誰かをワクワクさせたい」のか。
自分の志向ややりたいことによって、合う業界も変わってきます。



IT業界は“課題解決型”、ゲーム業界は“感情体験型”と覚えると、目的の違いがわかりやすいです!
「自分はゲーム業界に向いているのかな?」と不安な方もいると思います。
▼向いている人の特徴をまとめたこちらも参考になります。
👉 ゲーム業界に向いている人の特徴とは?
仕事内容・スキル・チーム体制の違い


IT業界とゲーム業界では、開発職と一口に言っても日々の仕事内容や求められるスキルに大きな違いがあります。
ここでは、プログラマーやエンジニア職を例に、それぞれの特徴を比較してみましょう。
IT業界の仕事内容・スキル例
- Webサービスや業務システムの開発(例:会計システム、予約管理ツールなど)
- 主な使用言語:Java、PHP、Python、JavaScriptなど
- 要件定義〜設計〜実装〜保守までを段階的に進める
- 請負型や常駐案件が多く、ドキュメント重視の傾向
ゲーム業界の仕事内容・スキル例
- 家庭用ゲームやスマホゲームの制作
- 主な使用ツール:Unity、Unreal Engine、C#、C++など
- UI演出、キャラの動き、エフェクトなど“見た目”や“手触り”の実装が中心
- 表現力・遊び心・ユーザー体験へのこだわりが重視される



IT系は“正確に動くこと”、ゲーム系は“面白く動くこと”がゴールなんです。スキルの方向性が違いますね。
共通点と違いを表で比較すると…
項目 | IT業界 | ゲーム業界 |
---|---|---|
主な開発目的 | 業務効率化・課題解決 | 娯楽・エンタメ体験 |
使用言語・技術 | Java、PHP、Pythonなど | C#、C++、Unity、Unrealなど |
重視されること | 正確性・堅牢性 | 表現力・演出力・操作感 |
チーム体制 | 分業が多い | 少人数・密な連携が多い |
成果物の特徴 | システムとしての完成度 | ユーザー体験としての面白さ |
IT業界での経験は、論理的な設計力や実装力として活かせますが、ゲーム業界ではさらに**“遊び心”や“演出力”**といった要素が加わります。
そのため、技術だけでなく「ユーザーを楽しませる視点」を持っていることが、転職時には大きな武器になります。
IT業界の働き方・チーム体制
- 大規模なプロジェクトはウォーターフォール型が多い
- 設計書や仕様書をもとに、役割分担して開発
- 客先常駐やリモート勤務も多く、比較的淡々と進む現場も
- 期日や予算にシビアだが、突発的なトラブルは少なめ
ゲーム業界の働き方・チーム体制
- 少人数でのチーム開発が多く、スピード感重視
- アイデアが日々変化するため、仕様の変更も頻繁
- デザイナー・プランナー・エンジニアが横断的に関わる
- リリース前やイベント時は激務になりやすい(残業・休日出勤など)



ゲーム業界は、“仕様が決まらないまま開発が進む”なんてことも珍しくありません。柔軟さと体力が求められます。
働き方・カルチャーの違いをさらに深掘り
項目 | IT業界 | ゲーム業界 |
---|---|---|
開発スタイル | 計画通りに進める | 変化に対応しながら作る |
チームの雰囲気 | ロジカルで落ち着いた現場が多い | 情熱・こだわり強めな人が多い |
残業・繁忙期 | 比較的安定している | リリース直前などは激務になりやすい |
働きやすさ | 長期的なキャリアを築きやすい | 体力勝負の現場も多い |
「安定志向」で働きたい人にはIT業界の方が合うかもしれません。
逆に「ものづくりに没頭したい」「好きなことに全力を注ぎたい」人には、ゲーム業界の現場は刺激的でやりがいも大きい環境です。
ゲーム業界はやりがいがある反面、納期プレッシャーや長時間労働も避けられません。
▼現場のリアルを知っておきたい方はこちらの記事もおすすめです。
👉 ゲーム業界って辛い?現場のリアルな声と働き方
年収・キャリアパスの違い


転職を考えるうえで気になるのが、「年収」や「将来のキャリアパス」です。
ゲーム業界とIT業界では、このあたりにも差があります。
年収の傾向(平均的な目安)
職種 | IT業界 | ゲーム業界 |
---|---|---|
プログラマー(20代) | 約320〜450万円 | 約280〜400万円 |
プログラマー(30代) | 約500〜650万円 | 約400〜500万円 |
ディレクター/PM | 約600〜800万円 | 約500〜700万円 |
フリーランス案件単価 | 安定して高い | スキル・作品次第で上下あり |



IT業界のほうが年収は高めです。ゲーム業界は“やりがい”や“影響力”を重視する人が多い印象です。
キャリアの違いと将来性
IT業界の場合:


- エンジニア → リーダー → PM(マネジメント)
- スペシャリスト路線(技術特化)も選べる
- 企業によっては、社内SEやコンサル職へも展開可能
安定した組織の中で、役職やスキルレベルに応じた段階的なキャリアを築きやすいのが特徴です。
ゲーム業界の場合:


- プログラマー → テクニカルディレクターやプロデューサーへ
- 実力主義の傾向が強く、評価は“作品”や“実績”ベース
- フリーランス・インディー開発・起業など自由な選択肢もあり
ゲーム業界は「評価=実績」という風潮が強く、作品単位での成果が重視されがちです。
そのぶん、ヒット作に関わると一気に名前が売れたり、独立しやすくなったりと、夢のある業界でもあります。
ただし、安定性や給与水準では、IT業界のほうが堅実で安定的です。
どちらを選ぶかは「何を大事にするか」によって変わります。
お金・安定・働きやすさを優先したいのか、やりがいや影響力、夢を形にする実感を優先したいのか。
IT業界からゲーム業界に転職するには?


IT業界での経験を活かして、ゲーム業界に転職することは十分に可能です。
ただし、同じ「開発職」であっても、求められる視点やスキルには違いがあるため、ポイントを押さえて準備することが大切です。
活かせるスキル・経験の例
ITでの経験 | ゲーム業界での活かし方 |
---|---|
Web開発の実務経験 | スマホゲームのフロントエンド開発などに応用可能 |
要件定義や仕様作成 | ゲームの仕様設計・機能提案に役立つ |
データベースやサーバー知識 | ゲームの運営・インフラ関連で需要あり |
チーム開発やアジャイル経験 | ゲーム開発のチームワークにも活かせる |



自分の強みが活かせる場所を明確にすることが大切!
不利になりやすい点と対策
注意点 | 対策方法 |
---|---|
エンタメ系の実績がない | 自主制作やポートフォリオで補う |
表現力・演出への理解が浅い | Unityなどを使って“動くもの”を作ってみる |
ゲーム業界の流れを知らない | 業界研究・職種研究をしてから応募する |



技術力だけでなく、“なぜゲームが作りたいのか”を言語化できることも、選考では大事ですよ!
まずは「得意な分野で入りやすい職種」を探す
ゲーム業界には、未経験や異業種出身でも入りやすい職種があります。
- サーバーサイドエンジニア(インフラ系出身者におすすめ)
- ツール開発・テスト自動化など裏方の技術職
- 運営サポートやデータ分析関連のポジション
「いきなりメイン開発は難しいかも…」という方でも、まずは関われる入り口を探すことが成功への第一歩になります。
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