ゲームをしない人がゲーム業界で働くことは可能なの?
そんな疑問に、ゲームディレクター歴10年以上のガメがお答えします。
答えは「はい、可能です」。筆者自身、ゲームで遊ぶ時間は少ないです。
しかし、無理なくスムーズに就職して働き続けるためには、一定のゲーム知識と理解があった方が有利なことは間違いありません。
本記事では、ゲームをしない人がゲーム業界で働く可能性、その一方で抱える問題点、その対策について紹介します。
さらに、具体的なゲーム業界就職の道筋や挑戦点、そして初心者でもゲームの楽しさを理解し、業界の仕事内容や開発の世界に触れる方法を提案します。
これからゲーム業界を目指すあなたの手引きとなる情報をまとめているので、活用してください。
ゲームをしない人でもゲーム業界で働ける理由
ゲームを日常的にプレイしていない方でも、ゲーム業界で活躍できるのか、そんな疑問を抱く方も多いかもしれません。
しかし現行のゲーム業界は非常に多様化しており、必ずしもゲームを好きな人だけが就職できるとは限らないのが現状です。
ゲームをしない人がゲーム業界で働く可能性として、以下のような点があげられます。
- ゲーム開発には様々なスキルが求められるから。
- ゲーム制作だけが仕事ではないから。
- ゲームに詳し過ぎない方が一般的な目線で見れるから。
ゲーム開発には様々なスキルが求められるから
ゲームをしない人がゲーム業界で働くことは十分可能です。
これは、ゲーム開発においては、プログラミングやデザイン、音楽、物語作りなど、多様な専門知識・スキルが必要とされるからです。
重要なのは、その業界で活躍するための知識とスキルを取得できるかどうかがポイントとなります。
現場のメンバーが、必ずゲーマーじゃないとダメ!ということはないですね。
ゲーム制作だけが仕事ではないから
ゲーム制作は、プログラマーやデザイナー、プランナーだけが仕事ではありません。
ビジネスモデルの戦略立案やマーケティング分野も重要な役割を果たしています。
ゲームのことを知っている方が情報の整理はしやすいかもしれませんが、ビジネスモデルやマーケティングをするのに、それほど詳しくなくても問題ありません。
ゲーム自体の知識より、市場を分析をするスキルが求められるため、ゲームをしなくても仕事はできます。
ビジネスモデルやマーケティングの場合、市場調査の分析が大事。ゲーマーじゃなくても大丈夫よ。
ゲームに詳し過ぎない方が一般的な目線で見れるから
ゲーム好きでマニアだからと言って、面白いゲームが作れるとは限りません。
むしろ、マニアックすぎて一般人に受けないゲームを作ってしまうことがあります。
ゲームをするユーザーの大半は一般人。
その人達が面白いと思えるゲームが作れるかは、ゲーム制作者としてとても重要です。
あまりにもゲーム好きでこだわりが強く、一般的目線が無い人はゲーム制作で面白いアイデアを阻害してしまうことがあります。
一般目線はとても重要で、ディレクターなどの管理ポジションに、マニアックな人を置かない会社もあるぐらいです。
ガメの会社も、ディレクターにマニアは置かない方針でした。一般目線で見れる人の方が有利な職種もあるのです。
ゲームをしない人がゲーム業界で抱える問題点
ゲームをプレイしない人がゲーム業界で働く際にはいくつか課題も存在します。
- ゲームを例えた話ができない。
- 他のゲームを参考に開発できない。
- ゲームユーザーの認識とのギャップ。
それぞれ、実際にどのようなことになるか説明します。
ゲームを例えた話ができない
ゲームをしない人は、さまざまなゲームタイトルを知っている人と比べ例え話ができません。
- あのタイトルのUIは操作しやすかった。
- あのタイトルのエフェクトのように表現したい。
- あのタイトルのモーションみたいにしたいね。
など、ゲーム開発では他タイトルを参考にすることが多々あります。
クライアントとの打ち合わせでも「あのタイトルのあの場面のような・・・」と例を出すことが多く、ゲームを知らないと話に詰まることもあるのです。
マニアックなほどゲームを知る必要性はないですが、ある程度有名なゲームは知っておく方が良いでしょう。
打ち合わせなんかで、世にあるゲームでイメージを伝えると、相手に伝わりやすいですね。
他のゲームを参考に開発ができない
ゲームをしない人は、他のゲームを参考に開発が進められません。
特に、デザイナー、プログラマーなど開発のポジションでは、ゲームを知っているかどうかは重要なポイント。
- どのゲームのキャラクターやUIデザインが優れているか。
- このゲームを作るなら、あのゲームを参考にしてみよう。
- あのゲームの操作感にするなら、こう作ればいいかな。
デザイナーやプログラマーとしてゲーム開発のプロフェッショナルを目指すなら、ゲーム知識が多い方が有利です。
ゲーム開発は、新しい発明ばかりではないんですよ。他ゲームを参考にすることは多々ある。そうなると、ゲームを知っている方が有利ですね。
ゲームユーザーの認識とのギャップ
次に、ゲームをプレイしない人が抱える問題としては、ゲームユーザーのニーズや期待を理解しづらいという点があります。
感動や楽しみ、驚きをユーザーに提供するためには、ユーザーの視点で考えることが重要です。
また、ゲームを知っておくことで、ユーザーからのフィードバックを理解しやすくなります。
あのゲーム見たいにすればユーザーも楽しいだろうな~など、ゲームを知っているからこそ考えられることがあるんです。
ゲームをしない人がゲーム業界で働くための対策
ゲームをプレイしない人がゲーム業界で働くためには、上記の問題を解消するための対策が必要です。
- 少しでもいいのでゲームをする。
- ゲームの知識を身につける。
- ゲームユーザーとのコミュニケーションを取る。
ゲームをプレイする機会が少なくても、情報をしっかり持つことがゲーム業界で働くためのポイントになります。
少しでもいいのでゲームをする
まず、少しずつでも、あらゆるゲームを実際にプレイしてみることがおすすめです。
全てのゲームを購入することは難しいので、その場合は動画を見るなどで情報を仕入れるだけでも知識は身に付きます。(操作感などは実際のプレイの方がいいですが)
これにより、ゲームが持つ楽しさや魅力、ゲームデザインの深淵などを理解することができます。
ゲームをやらないより、やった方がいい。けど、マニアックなところまでは必要ないんだよね。
ゲームの知識を身につける
そして、ゲームに対する知識を身につけることです。
具体的には、ゲームの歴史やジャンル、特徴などを書籍やインターネットからも学ぶことができます。
また、ゲームに詳しい人がいるなら、話を聞くことも積極的に行いましょう。
自分だけで考えるのではなく、実際にゲームをプレイしている人から感想を聞くのも知識を蓄える方法の一つです。
それこそマニアックな人に話を聞くのも有り。一般目線とマニアック、両方あるとより引き出しが広がりますよ!
ゲームユーザーとのコミュニケーションを取る
次に、ゲームユーザーとのコミュニケーションを取ることです。
最近はオンラインイベントも多くなってきました。ユーザーが何に期待をしているのかを知る機会としては最適ですね。
ゲームユーザーの声に耳を傾け、ユーザーがゲームから何を得たいのか、また、どのような点に感動や満足感を覚えるのかを把握することが大切です。
投稿サイトやSNSで情報を得るのも一つだよ。匿名だと包み隠さず感想を言うプレイヤーもいるしね。
ゲーム業界で就職を目指す方へのアドバイス
ゲーム業界に興味を持ちつつも、ゲーム自体をあまりプレイしないという方へ、具体的な道筋と挑戦点を提案します。
これからゲーム業界に進出を考えている方へ、具体的なアドバイスをいくつか示します。
ゲーム業界の仕事内容をリサーチする
ゲーム開発はコーディング、デザイン、物語作りなど、多様な要素から成り立っています。
どの分野に興味があるか見極め、その分野に関する知識やスキルを磨きましょう。
そのためにも、ゲーム業界の仕事内容をしっかりとリサーチすることです。
どのような職種が存在し、その職種がどのような役割を果たしているのかを理解しましょう。
ゲーム業界を目指すなら、まずは仕事の内容を把握することが超大事。
ゲームの楽しさを理解する
まず、自分がゲームをプレイすることにより、ゲームの楽しさや面白さを自分自身の感情を通じて理解しましょう。
いろんなゲームを遊び、どのようなゲームが自分自身に響くのかを探っておくことが大切です。
何が楽しいのか。何が面白くないのか分析することが大事だよ。
ゲーム開発に触れてみる
最後に、実際にゲーム開発に触れてみることをお勧めします。
開発キットを使用して簡単なゲームを製作してみるなど、ゲーム作りの体験を通じて、ゲーム作りの楽しみや大変さを実感しましょう。
どうやったら楽しくなるのか知るには、ゲームをすることが一番近道。それを知るためにも、一度開発をしてみるといいですね。
結論:ゲームをしない人がゲーム業界に就職するには?
ゲームをしない人がゲーム業界で働くことは十分に可能です。
しかし、そのためには特定の課題を乗り越え、独自のスキルや視点を活かす必要があります。
ゲーム業界は多様な職種があり、プログラミングやデザインだけでなく、マーケティングや企画、運営なども重要な要素です。
ゲームをしない人でも、その他のスキルを活かし働く場は多く存在します。
ただし、ゲームをしないことによるギャップも無視できません。
業界用語やゲームの基本的な知識、ユーザーのニーズといった点での遅れを取り戻す努力が求められます。
そのための対策としては、以下のことが大切です。
- 最低限のゲームの知識を身につける。
- 常に最新情報を追いかけ、引き出しの数を増やす。
- コミュニケーションを積極的に取る。
ゲームに関する基本的な情報を学び、チームメンバーやユーザーとしっかりとコミュニケーションを取ることで、多くの問題を解決できることにつながります。
最終的に、ゲームをしないという「違い」は新しい視点やアイデアを生む可能性があります。
その違いをチャンスととらえ、自分自身を高めていくことで、ゲーム業界で成功する道は広がるでしょう。
最後に、なぜ自分はゲームをしないのか?それなのに、なぜゲーム業界に興味があるのか?を考えてみようね
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