ゲーム業界って多くの人が転職するって聞くけど、そんなに大変なの?どんな理由で転職するの?
この記事では、ゲーム業界で転職する人たちに多い、10の主な理由についてガッツリ語っていくよ。
ストレス、給料の不満、働きづらい環境など、気になる理由をピックアップ。
ゲーム業界独自の問題点や、離職率について紹介するから、この業界で働くのがどういうことかよくわかるはず。
もちろん、業界のいいところやキャリアアップについても触れているよ。
働き方やキャリアの可能性から見たゲーム業界の現状を、美味しいところも厳しいところも正直に話すね。
ゲーム業界の転職が多い、その理由が気になる人は読んでみてね。
- ゲーム業界は転職が多い理由。
- それぞれの対策。
- ゲーム業界の離職率。
ゲーム業界は転職が多い主な理由10選:詳細解説
ゲーム業界における転職の多さには多くの要因があるんだ。
主な理由は次の10個。
- 長時間労働による健康問題
- 年収や待遇の不満
- やりたい仕事ができず、モチベーションが保てない
- 社内の風通しの悪さ
- 人間関係によるストレス
- 仕事のやりがいの無さ
- 会社の雰囲気が良くない
- 自己成長のためのスキルアップ
- ブラック企業問題
- 一部の人間のパワハラ
ここでは、これらの理由を詳細に解説し、転職が多く行われる背景を紹介していくね。
長時間労働による健康問題
ゲーム開発途中の確認用ROM作成やマスターアップ前になると、どうしても残業や徹夜が発生してしまう。
リリースまでに、少しでもゲームを良くしようと改良したり、デバックでバグが発生したときに対応が必要になるからだね。
通常の開発期間でも、仕様の変更や実装が上手く行かない、スケジュールの遅れなど、様々な要因で長時間労働になることがある。
慢性的に長時間労働になるのは、ディレクションの問題も大きいんだけどね。
あまりにもヒドイ状況が続くと、身体でけでなく精神的にも病気になる人が出てくるんだ。
普段から終電当たり前。休日出勤当たり前な時代もあったけど、最近は労働基準法が厳しくなってきてかなり改善されていきている。
それでも各マイルストーンのタイミングでは、残業や休日出勤が発生することは避けれない業界なんだ。
健康問題は深くなってしまうと手遅れになる。
負担を感じたら、とにかく早い段階で上司に相談する必要があるから、気を付けておく必要があるね。
それぞれの理由には解決の糸口もあり、転職を考える前に知っておくべき重要なポイントもあるので、確認しておいてね。
>>なぜゲーム会社の残業が多くなるのか。その理由をこちらの記事でまとめています。参考にしてください。
年収や待遇の不満
ゲーム業界って、年々難易度が上がってきていて長時間労働になる場面も多い。
それが原因で、年収や待遇に納得できないと感じる人が多いのも事実なんだ。
特に、業界で少しでも経験を積んだ人ほど、この問題に敏感になることが多い。
なんで会社は給料上げてくれないんだ・・・って感じる。
だって、経験があるからこそ、自分の価値やスキルに自信があるわけだし、それに見合った待遇を求めるのは当然。
ゲーム業界なら、他社で自分の能力を活かせるチャンスがあるって考える人も多いんだ。
だから、待遇が良くならないと感じたら、他社への転職も視野に入れる人が増えていく。
正直、ゲームを作るのは楽しいけど、それだけじゃ食っていけないしね。
待遇を良くするには、評価面談や常日頃からのアピールが重要。
何をすれば給料が上がるのか?をしっかり聞きだすこと。
これができていないと、いつまでも待遇がよくならないことが多いね。
>>ゲーム業界の年収をまとめた記事はこちら。実例も出しているので気になる方は読んでください。
やりたい仕事ができず、モチベーションが保てない
これはマジであった話。
- キャラモデリングをやりたい3DCGデザイナーが、ずっとモーションをやらされている。
- キャラモデリングをやりたい3DCGデザイナーがいたけど、モデリングはフル外注。
- キャラクターの絵を描きたいのに、UIデザインしかやらせてもらえない。
- Unreal Engineの仕事をしたいプログラマーがいたけど、ずっと古い自社エンジンの仕事しか与えられない。
- Unityのプロジェクトに入りたいと言っているのに、ずっと別プロジェクト。
- ゲーム企画をやりたいのに、パラメータ作成しかさせてもらえないプランナー。
こんな状況だと、自分やりたいことができないし、毎日が苦痛になるよね。
この状況が続くと、自分のキャリアプランも心配になってくるし。
最初は我慢できるかもしれないけど、あまりにも変化する様子が見えないとモチベーションが保てなくなる。
その結果、会社自体に疑念を持ってしまい、転職を考えるようになるんだよね。
ここの内容はガメのいた会社で実際にあった例。こういった状況で何人か転職していったか。。。
社内の風通しの悪さ
アイデアを出しても話を聞いてもらえない。
上が何を考えているのか情報が届かない。
こういう状態だと、チームとしての一体感が無いし仕事が進まないと感じてしまう。すごくストレスがたまるよね。
上司やチームメンバーと、思ったことを気軽に話ができないと正直やりづらい。
目的がわからず、言われたことだけをやっているのは辛いよね。
上の役職の人たちとも話ができないと、自分の意見なんて届かないし、会社の環境を改善するのも難しい。
コミュニケーションがしっかり取れない環境だと、誰もがストレスを感じる。
だから、もし仕事がやりづらいなって思ったら、まずは会社の「風通し」を見直すことも大事だね。
そのためにも、上司や同僚、上層部としっかりコミュニケーションを取ることが大切だよ。
人間関係によるストレス
ゲーム業界で働いている人って、こだわりが超強い人がいたり、コミュ障の人がいたりして、一般的な社会人に比べて人間関係のストレスが高くなる可能性があるんだ。
例えば、あるキャラクターのゲームを作っていたとして、ちょっとしたポーズのズレで「わかってない。全然ダメ。やり直して!」みたいなこと言われたり。
他には、話かけても顔を合わせず、声も小さい。何言ってるかわからない人とか。
一般企業で働いた経験があるガメからすると、かなり個性のある人がゲーム業界には多いね。
こういう人たちと一緒にチームで仕事をするのは、すんごくストレスになるんだよ。
いくらいいゲームができても、プロジェクトを進める中で人間関係がギクシャクしてると、仕事へのモチベーションも下がる。
何もかもが嫌になって、気分も沈む。そんな状態が続いたら身体も心も壊れちゃう。
人間関係のストレスで辛いとき、まずは上司に相談。
チーム変更や部署移動ができないか、相談してみよう。
それでも解決の目途が立たない時は、転職を考えちゃうよね。
仕事のやりがいを感じなくなってしまう
ゲーム業界は確かに面白くてクリエイティブな場所だけど、その分厳しい部分もある。
ゲームを作り上げることが最大の目的だけど、何年も同じ作業をさせられたり、プロジェクトに変化がないと仕事のやりがいを無くしてしまうことも。
また、自分が考えたビジョンやアイデアを聞いてもらえないと「何やってるんだろう」って感じるし、やりがいも半減しちゃうよね。
同じことを延々と繰り返すだけの作業はモチベだだ下がりだね。
でも、そのような状況も業界特有の厳しさだから、挫折しないように自分自身でどう乗り越えるかが大事なんだよ。
もちろん、業界自体も改善が必要だけど、現場で働く自分たちも柔軟に対応するスキルが求められるよ。
やりがいを感じづらい瞬間があっても、それをどう乗り越えるかがキャリアにおいて大切なんだよ。
ゲーム業界はメンタルが強くないと厳しいんです。
会社の雰囲気が良くない
ゲーム業界って特異な人が集まることが多いんだ。
ものすごく頭の回転が速い人や、ゲームのことをとても深く考えている人がたくさんいる。
そういった人の中で、人のアイデアをバカにしたり、技術レベルが高くない人に文句を言う人がたまにいるんだよね。
こういう人がいると、社内の雰囲気は一気に悪くなる。
それが上司クラスの人だったら最悪。一般社員レベルではどうしようもなくなってしまうからね。
この瞬間に転職が頭をよぎるね。。。
業界全体がクリエイティブなだけに、雰囲気やチームの状態が仕事の出来に直結する。
いいチーム環境は仕事のやりがいだけじゃなく、製品の出来栄えにも影響するってわけ。
だから、業界としても、個々の人としても、良い雰囲気作りは超重要なんだよ。
自己成長のためのスキルアップ
これは、モチベーションが保てないにも通じることなんだけど、働いている会社でこれ以上スキルアップは無理だと感じたら転職を考えるよね。
また、会社が成長をサポートしてくれない、新しい技術を導入する気配がないと感じたら、希望する環境がある会社へ転職をしたいと考えるのは普通のことなんだ。
自分が他の会社なら成長できる!と考えたなら、転職活動をするこは全く問題ない。
上司に考えをしっかり伝えて、気持ちよく転職できるように活動しよう。
一点だけ気を付けてもらいたいのは、会社にも都合があってすぐに環境が変えられないこともあるってこと。
経営戦略的なことや会社の規模など、様々な状況を見ながら会社は運営されているからね。
また、運営型のゲームなんかは、安定性を重視するために何年も同じ開発環境を使わなければならず、どうしても変化させづらい環境になってしまうことがある。
自分のことを考えてくれない会社だ!と考えてしまうこともわかるけど、会社にも理由があることは理解しておこうね。
この先、会社の状況が何年も変わらないと確信が持てたら転職活動するのは有りだね。
ブラック企業問題
ブラック企業の定義はこちら。
- 極端な長時間労働やノルマ。
- 賃金の不払い残業。
- パワーハラスメントが横行している。
特にゲーム業界では、スキルが未熟なときこそ長時間労働になりがち。
ゲーム開発は好きだけど、何度作り直してもOKがもらえず、いつも残業や休日出勤しないと・・・
また、労働時間に対して給料が安かったり、残業代がもらえないなどの問題がおこることがある。
こういった状況、ほんとにあるから気を付けて。
社員の健康やメンタルを考慮せず、業務を強行する会社から逃れるために、転職を選ぶ人もいるんだよ。
そんな会社はさっさと辞める方がいい!とガメは考えています。
あまりにも酷い場合は、労働組合や厚生労働省の労働基準監督署に相談するのが一番効果があるから覚えておこうね。
一部の人間のパワハラ
特に、力を持った人がパワハラをしていると事態は最悪だよね。
パワハラが原因で職場環境は悪化するし、メンタルがやられる人もいる。
パワハラがある職場で仕事を続けるのは不可能に近い。
それで転職していく人もいるんだ。
ガメの会社では、パワハラをしていた人を強制解雇しました。
パワハラで困ったときは、上司に相談。最悪、上司がパワハラをしていたら、別部署の上層部に相談か労働基準監督署に相談することをお勧めするよ。
その他は家庭の事情が多い
会社に対する希望や環境、自信のキャリア以外だと家庭の事情が多くなる。
- 長男で実家を継がなければいけない。
- 家の稼業を手伝うことになった。
- 親の介護をしながらゲーム開発の仕事を続けるのが難しい。
さまざまな家庭の事情があってゲーム業界を離れる人もいるんだ。
最近では在宅勤務を許可する会社も増えてきたから、家庭の事情がある場合は相談してみるのも一つ。
その代わり、会社にいたころよりコミュニケーションが取りづらくなる可能性があるので、事前にしっかり打ち合わせしておく必要があるね。
ガメの会社でも社員の47%が在宅勤務をしています。
ゲーム業界の離職率
ゲーム業界の離職率は高いと言われている。
いくつかの大手企業は離職率を公表しているので、以下は参考です。
2021年度の参考離職率
- 任天堂 2.0%
- セガ 2.0%
- コナミデジタルエンタテインメント 12.0%
- バンダイナムコエンタテインメント 15.6%
- スクウェア・エニックス 27.3%
出典:洋経済新報社 就職四季報 2021年版
これ、一般的な企業の離職率よりかなり低い値なんだよ。(スクエニは別だけど)
厚生労働省が2021年にまとめたデータによると、日本の企業全体での大卒の3年以内の離職率は31.2%らしい。
このデータだとゲーム業界は離職率が低いんだなと勘違いしそうだよね。
でも、大手企業に比べ、ゲーム開発をささえる中小企業(主にデベロッパー)の離職率はもっと高い印象。
会社によって差はあるけど、ガメが働いてた会社の感覚だと年間20%~25%ぐらい人が入れ替わる感じだね。
100人の会社が1年間で20人程度の人が入れ替わるイメージ。
離職・転職の理由はこの記事で紹介した内容が大半をしめてる。
ゲーム業界で働いている人も、これから目指す人も、離職の理由を頭に入れおいこう。
自分が離職を考えたときにどう動くか、イメージをもっておこう。
ゲーム業界の転職が多い理由について、ざらっとまとめ
この記事で紹介した、ゲーム業界の転職が多い理由についてのまとめをしていくね。
ゲーム業界の転職が多い理由は主に以下の10個。
- 人間関係によるストレス
- 年収や待遇の不満
- 社内の風通しの悪さ
- 仕事のやりがいの無さ
- 会社の雰囲気が良くない
- やりたい仕事ができず、モチベーションが保てない
- 自己成長のためのスキルアップ
- 長時間労働による健康問題
- ブラック企業問題
- 一部の人間のパワハラ
経験者、未経験者にかかわらずこれらの問題は共通していて、デザイナー、プログラマー、プランナーといった立場でも共有した理由になっているね。
しかし、離職率の高さとは別に、ゲーム開発にかかわれる魅力や、スキルを磨き続けることでキャリアアップが可能な職場でもあります。
転職を考えている方はこれらのポイントを踏まえることがとても大事。
自分にとってどういった転職が将来のキャリアアップにつながるのか、しっかり考えて行動するようにしよう。
やりたいことや将来のキャリアイメージを紙に書きだすと、より客観的に見れるからおすすめだよ!
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>>ゲーム業界に強い転職エージェントを上手く活用する方法を、こちらの記事でくわしく説明しています。
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