ゲーム業界は派遣社員から正社員になれるのかな?
正社員になるためには何をしたらいいの?
ゲーム業界は派遣社員がとても多い業界です。
転職エージェントや派遣会社の求人を見ても、数多くの派遣案件があります。
では、ゲーム業界は派遣社員から正社員になれないのでしょうか?
回答は「派遣社員から正社員になれます」
でも、ただ働いているだけでなく、しっかりアクションを起こさないと正社員にはなれません。
この記事は、派遣社員から正社員になれるのか疑問を持っている人に、正社員になるために必要なことを教えます。
派遣社員から正社員に採用された筆者が説明します。
- 派遣社員から正社員に採用されるためにやること
- 正社員になるための3つの心得
- 正社員になるために必要な5つの行動
- 派遣社員のメリット・デメリット
派遣社員から正社員に採用されるためにやること
筆者(ガメ)が派遣社員から正社員として採用を勝ち取るためにやったことを交えて紹介します。
- 社員とのコミュニケーションを積極的に取る。
- 残業や休日出勤も社員同等にこなす。
- 仕事の範囲を広げる。
正社員になるためには、正社員以上の働きを見せる必要がある!
社員とのコミュニケーションを積極的に取る
派遣社員であったとしても、社員とのコミュニケーションを心がけました。
ただ仕事をこなすだけでは、ただ仕事をするだけの人にしかなれません。
会社から必要な人材だと思われるためには、働いている社員から必要な人材と思われる必要があります。
会社に入り込むためには、一緒に働く人たちに派遣社員であることを忘れさせるぐらい、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
一番大切なことは、社員から必要な人材と思われることですよ。
残業や休日出勤も社員同等にこなす
ゲーム業界は、マイルストーンの節目や納品前になると残業や休日出勤が増えます。
労働基準法が厳しくなり、昔に比べれば就業時間は改善されていますが、それでも残業が必要になるのは事実です。
正社員を目指す人は「社員同等の働き方ができる」ことで、会社からも認められます。
本当に正社員での入社を目指すなら、働いている会社の社員同等の働きができるようにしてください。
仕事の範囲を広げる
派遣社員として働くために、まずは指示された仕事は完璧にこなすことが一番重要です。
その上で、少しずつ仕事の範囲を広げたり、業務の改善提案をすることで、より印象付けることができます。
- ゲームの企画、仕様についてアイデアを提案する。
- プログラムのバグ修正について提案する。
- 3DCGモーション製作で量産用スクリプトを作って提案する。
- ゲーム業界の情報収集をして、開発メンバーに共有する。
- 新しいツールの使用感をレビューして共有する。
仕事をしながら他の業務にまで手を広げるのは難しいですが、積極性が無いと他の人との差別化ができません。
そのためにも、自分の時間を使ってでも行動をしてください。
まかされた仕事をこなすことは大前提です。それにプラスして、いろんなことを提案をしながらコミュニケーションを取ることが重要です。
正社員になるための3つの心得
- 正社員になりたい気持ちを強く持つ
- 正社員からの指示は的確に実行する
- 正社員と同じレベルで働く意識を持つ
先にざっくり言うと、派遣社員であっても正社員と同じ気持ちで働けということです。
「私、派遣社員なんで」みたいなこと言う人を正社員として雇いたいと思いません。
会社としては「この人に抜けられると困る!」と思える人を正社員として雇いたいのです。
ここで紹介する3つは、正社員を目指す人には必須。
一つずつ頭の中に入れてください。
正社員になりたい気持ちを強く持つ
そもそも、本気で正社員になりたいと思っているか?と言う話。
何でその会社の正社員になりたいのか?
正社員になることでどんなスキルアップやキャリアアップができるか、ということを一度整理してまとめてください。
その会社で正社員になりたいと思う強い理由が必要だよ。
正社員からの指示は的確に実行する
正社員と同じレベルで働くのと似ているけど、とにかく指示されたことは的確にこなしてください。
- とにかく業務を正確こなす。
- わからないことや不明点はすぐに聞く。
- 悩む時間は最短で。
派遣社員に一番期待されているのは、人手不足の解消です。
まずは派遣社員としての業務を完璧にこなし、信頼を獲得することが重要です。
正社員よりも働ける。そういう人が信頼を得ていくんだよ。
正社員と同じレベルで働く意識を持つ
正社員になれたら仕事がんばる!では正社員になれません。
正社員レベルの仕事ができるから、正社員になれるという認識を持つようにするのが大事。
厳しいことを言いますが「わたし派遣社員だから、そこまで責任ないです。」のような意識が出ていると、契約満了で切られます。
「わたし派遣社員なんで、、、」って言う人を長く雇う気にはなれないからね。
正社員になるために必要な5つの行動
では、正社員になるために具体的な行動を5つに絞って紹介します。
- 正社員になれる可能性があるか先に聞いておく
- 日頃から社員とコミュニケーションを取る
- とにかくスキルアップを目指す
- 正社員になれないか相談する
- 見切りをつける
最低限、ここで紹介する5つができていないと、正社員の道は遠ざかると思ってください。
正社員になれる可能性があるか先に確認する
そもそも正社員登用をしていない、する気がない企業は、いくら頑張っても採用してもらえません。
求人サイトや転職エージェントに相談するときは、必ず正社員の採用をしているか確認が必要です。
派遣の場合「紹介予定派遣」として仕事ができるか確認してください。
企業によってはプロジェクトの関係上、スポットで人を集めている可能性もあります。
そのような求人では、正社員になれない可能があるので注意が必要です。
必ず、紹介予定派遣から正社員になれる可能性があるか確認をしておこう。
紹介予定派遣の説明はここをクリック
紹介予定派遣とは、一定期間働いた後、その会社に正式に雇用されるかどうかを決める仕組みです。最初は派遣社員として働き、お互いに合っていると感じたら正社員になれるチャンスがあります。この制度は、働く人も会社も、働き始める前にお互いをよく知ることができるため、安心して働き続けられるメリットがあります。
日頃から社員とコミュニケーションを取る
仕事をする上でコミュニケーションはとても大切です。
派遣社員だからと言って目立たないように振る舞う必要はありませんし、作っている物に対して意見を言うことも問題ありません。
むしろ、開発の中心にいる社員とは違う目線の意見がだせるかもしれませんので、積極的に話に参加してください。
また、仕事以外のことでも気軽に話せた方が、お互い気持ちが楽になります。
もし正社員として採用されたとき、人間関係をそのまま継続できるので、日頃からコミュニケーションを取るように心がけましょう。
ゲーム制作はチーム戦。コミュニケーションがとても大事だよ。
とにかくスキルアップを目指す
派遣社員で働けているからと言って気を抜いてはいけません。
正社員になれなかったとしても次に生かせるよう、常にスキルアップを目指し準備をしておくことが重要です。
派遣社員だとしても「この人、成長したな」と感じてもらえたら、それだけでも正社員に採用される確率が上がります。
クリエイターとして業務を行う以上、常にスキルアップを心がけることは必須です。
筆者が正社員に採用した人も、働き始めてからスキルアップした人でしたよ。
正社員になれないか相談する
仕事がある程度こなせるようになってきたら、正社員になれそうか相談をしてみましょう。
これは、社会のルールとして転職エージェントや派遣会社を通して聞くようにしてください。
一緒に働いている社員とのコミュニケーションのなかで、正社員になりたい!という話はして問題ありません。
そうしておくことで、社員が認めてくれれば上司へ「一緒に働きたい!」と報告してくれるかもしれません。
正式に正社員になれないか相談するときは、必ず転職エージェントや派遣会社を通して確認を忘れずに。
現場の社員から「この人に来てほしい!」と言われれば、会社は採用を考えるよね。筆者はそれで採用を考えました。
見切りをつける
派遣社員から正社員になれないとわかったときは、できるだけ早く見切りをつけてください。
どれだけ評価されても、どれだけ仕事が上手くできても、派遣社員は最終的に契約満了になります。
その先に正社員の道はないのだから、目的を達成するためには見切りをつけるべきです。
どれだけ社員のみなさんがいい人でも、自分が正社員になるという目的を忘れてはいけません。
派遣社員には契約期間がありますので、それ以上の延長はせず、正社員になれる可能性のある求人を探してください。
悲しい話だけど、企業としては仕方ないことなんだ。自分の目的を最優先に考えて行動しよう。
ゲーム業界に派遣社員が多い3つの理由
ここからは、ゲーム業界で派遣社員が多い理由を、ゲーム業界でディレクターをしていた筆者目線で書いていきます。
- 常に一定量の仕事があるプロジェクトがないから
- 人件費削減のため
- 常にどこかで炎上してるから
主にプロジェクトの状況による要因が多いですが、業界特有なことでもあります。
それぞれ説明します。
常に一定量の仕事があるプロジェクトがないから
常にプロジェクトがある企業なら、社員を雇っている方が管理が楽になります。
でも、ゲーム業界はプロジェクトが流動的で、常に一定量の開発があるとは限りません。
時期によっては仕事が少ないときもある。
そのため、社員は最低限必要な人数しか雇わず、プロジェクトが始まるとその都度必要な人員を集める傾向にあります。
こういった状況から、派遣社員の求人は常にあり、正社員になるのが難しい理由にもつながっているのです。
人件費削減のため
昨今のゲーム開発、特に国内のゲーム開発は予算がとても少なく限られている物がほとんどです。
予算が少ないと正社員を雇い続けるのは難しくなりますし、部分的な作業であればスポットで人を雇って対応します。
代表的なところで行くと、3DCGのモーションデザイナーとか。
例えば、短期間で大量にモーションデータが必要なとき、契約社員や派遣社員を期間限定で雇うことが多いです。(筆者が働いていた会社もそうでした)
過剰に社員を雇って人件費をかけることは難しいので、どうしてもスポットの派遣社員にお願いすることが多くなる傾向にあります。
常にどこかで炎上してるから
ゲーム業界は、常にどこかでプロジェクトが炎上しています。
炎上プロジェクトは、企業が赤字になろうが人を投入して沈静化しないといけません。それが出来なければ倒産する可能性もあるからです。
炎上プロジェクトがあると、正社員が対応に入ることがあり、足りなくなった人員を補填しなければなりません。
このような理由で、期間限定で人を集めたい時に派遣社員が使われることがあります。
炎上プロジェクトは契約社員や派遣社員など、短期で契約する仕事が多くなる理由の一つですね。
ゲーム業界は、どこか常に炎上している。とても不思議な業界です。
ゲーム業界に派遣社員が多い3つの理由まとめ
主な理由はこの3つ。
- 常に一定量のプロジェクトがないから
- 人件費削減のため
- 常にどこかで炎上してるから
派遣社員の求人を見ると、部分的な仕事が多いことがわかります。
特にゲーム開発に必要な量産物は、一定期間の作業で終わる物が多い。
- アイコン画像作成
- モーション作成
- 背景モデル作成
- イベント用プログラム作成
- パラメータ調整
こういった常に発生しない作業のために、何人も社員を雇っておくのは人件費的にも難しいです。
作業が終わると手が空く社員も増えてしまうからですね。
そのため、スポットで雇えるの派遣社員が重宝されるのです。
プロジェクトによっては難易度が低いものもあるので、経験を積むための仕事としては良いです。
ですが、派遣社員として生活を続けるのは将来不安になるので気を付けましょう。
最後に、派遣社員のメリット・デメリットを紹介しますね。
派遣社員じゃだめ?メリットとデメリット
派遣社員で続けるのはダメかな?と考えている人もいるでしょう。
そんな疑問をクリアにするため、派遣社員のメリット・デメリットを紹介します。
派遣社員のメリット
- 正社員登用のチャンスがある:
紹介予定派遣などを通じて、派遣先企業の正社員になる道もあります。派遣期間を通して自分の能力をアピールし、企業に認められると正社員への道が開かれます。 - 期間を限定して勤務できる:
特定のプロジェクトや期間だけの勤務が可能で、その後のキャリアプランや生活スタイルに合わせて選択できる。 - 多様な経験ができる:
短期間で様々な企業や職種を経験することができ、スキルアップや視野を広げるチャンスが増える。 - 責任が軽い:
大きな責任を負うことがないため、ストレスがかかることが少ない。 - 契約更新の選択:
好きな仕事や会社であれば契約を更新し、そうでない場合は新しい場所を探すことができる。
比較的自由な働き方ができるのは大きなメリットだね!
派遣社員のデメリット
- 安定感の欠如:
契約期間が更新されないリスクがあるため、職の安定感が薄れる。 - 福利厚生の制限:
正社員に比べ、医療保険や退職金などの福利厚生が制限される場合がある。 - キャリアアップの難しさ:
派遣社員のままでは、昇進やキャリアアップが難しい場合がある。 - 社内の立場:
正社員と比較して、会議への参加や社内の活動に関与する機会が少なくなることがある。 - 将来の不安:
長期的なキャリアプランや将来の収入を予測するのが難しくなる。
どうしても「契約期間」が付きまとう。将来の金銭的な不安は無くなることがない。。。
派遣社員のメリット・デメリットを理解して転職活動しよう
派遣社員にもメリット・デメリットがあります。
どちらもしっかり理解し、ゲーム業界に入る切っ掛けとして上手く利用しましょう。
また、派遣社員の求人を探すときは、転職エージェントを使ってください。
将来、正社員化の道があるかも含め調査、提案してもらうことで、ゲーム業界の転職に道が広がります。
情報収集を効率化するためにも、転職エージェントを使って転職活動に力を入れてください。
派遣社員から正社員になるために必要なことのまとめ
ここまで説明した内容をざっくりまとめます。
まずは正社員になるための3つの心得。
- 正社員になりたいと思う気持ちを強く持つ
- 正社員からの指示は的確に実行する
- 正社員と同じレベルで働く意識を持つ
自分は派遣社員だからと考えてるうちは、本気で正社員になろうと思えていません。
正社員と同じレベルかそれ以上の働きができていないと、正社員になるのは難しいですよ。
「わたしはお手伝いさん」と言う考えは捨てて、その企業の一員である気持ちを持って働こう。
次に5つの行動。
- 正社員になれる可能性があるか先に聞く
- 日頃から正社員とコミュニケーションを取る
- とにかくスキルアップ
- 正社員になれないか相談する
- 正社員募集の求人に応募する
派遣先の会社が正社員としての採用があるか、先に確認しておくこと。
ただの派遣ではなく「紹介予定派遣」として契約ができるか確認してください。
あとは常にスキルアップを目指しながら、社員とのコミュニケーションをとる。
企業の社員から「この人は今後もいてほしい!」と思われるよう日頃からコミュニケーションを取りましょう。
ある程度、業務をこなしてきたら、正社員になれないか相談です。
正式に聞くときは、転職エージェントや派遣会社を通してね。
最後に、正社員になれないことがわかったら、できるだけ早く見切りをつけて次の求人を探してください。
とにかく、日々の業務をこなしながら、正社員になるためにはどんな行動が必要か考えながら動くことが重要です。
誠意をもって仕事をすれば、必ず正社員の道は開けるよ。
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