ゲーム業界の中で特に需要が高い存在が3Dデザイナーです。
3Dデザイナーの仕事は、ただソフトが使えるだけでは足りません。
この記事では、2023年の最新情報を基に、ゲームの世界で輝く3Dデザイナーの役割と、そのために必要なスキルについて優しく解説します。
モデリングからレンダリング、エフェクト作成まで、一つ一つの仕事内容をわかりやすく紹介し、どのように自分の技術を高め、キャリアを築いていけば良いのかを一緒に考えていきましょう。
さらに、使える3Dソフトウェアの紹介や、ポートフォリオ作成のコツもお伝えします。
あなたがゲーム業界で夢を叶えるために、この記事をチェックしてください。
>>ゲーム業界の2Dデザイナーを目指す方は、こちらの記事をチェックしてください。
ゲーム業界における3Dデザイナーの役割
現在のゲーム業界の主流は3Dです。
ゲーム業界における3Dデザイナーは、ゲーム内のビジュアル要素の制作を担当します。
主な役割は、3Dモデルの作成、テクスチャのデザイン、アニメーションの制作などゲーム内で視覚的に表現されるすべての要素を生み出す仕事です。
アートディレクターや他のクリエイティブチームと協力し、ゲームの世界観やストーリーに合ったビジュアルを創り上げます。
また、技術的な側面にも精通する必要があり、ゲームエンジンや3Dモデリングソフトウェアを駆使して、リアルかつ魅力的な3Dグラフィックスを作り出すことが求められます。
3Dデザイナーの仕事は、ゲームの没入感とリアリズムを高める上で重要な役割を果たしています。
2Dに見えるゲームも3Dで作られていることが多い。3Dデザイナーは今後も需要が高い職業ですね!
3Dデザイナーの基本的な仕事内容
ゲーム開発において3Dデザイナーが担当する基本的な職務内容は以下の通り。
- モデリング
- リギング
- モーション
- レンダリング
- エフェクト・ライティング
3DCGソフトを扱うスキルだけではなく、観察力や造形力などが要求されます。
モデリング
実際にゲーム画面の中で表現される3Dモデルを作成することです。
よりイメージに近い3Dモデルを作成する必要があり、表現力が求められます。
ポリゴンの貼り方や流れによって、モーション表現にも影響が出てしまうため、形状だけでなく筋肉の流れなども意識したモデリングが必要。
また、ゲーム環境によってはポリゴン数の制限内でデータを作る必要があり、熟練したテクニックが必要になります。
3DCGツールの中には、スカルプティングなどさまざまな手法があるため、できるだけ幅広い手法を習得しておくことが望ましいです。
3Dの一番基本になるところ。モデルの善し悪しでモーションの質にも影響が出るぐらい重要です!
リギング
3Dモデルを動かすための仕組みを整える作業です。
ゲームでは3Dモデルをプレイヤーが実際に操作する必要があるため、リギングは重要になります。
3Dモデルの回転軸や骨組みを設定し、滑らかな動きを表現できるようにすることが大切です。
会社によってはリギングのルールをプラグイン化されていたりします。
モーション
3Dモデルに動きをつける作業を指します。
さまざまな動きを設定し、キャラクターの躍動感や感情などを表現する重要な作業です。
特にアクションゲームや格闘ゲームなどは細かな動きが多いため、モーションの作業は重要な役割を担います。
近年、モーションキャプチャーの撮影シーンを見ることが増えましたが、ゲーム業界ではまだまだ手付けモーションが多く、モーション制作ができるデザイナーはとても重宝されます。
モーションが上手いデザイナーの需要はとても高いですよ。
レンダリング
3Dモデルを表現するための計算を行う工程を指します。
質感や模様、光源などのデータを計算してイメージを出力するためのコンピュータプログラムを活用します。
ゲームでは基本的にリアルタイムレンダリングが使われます。
通常、ゲームエンジンに搭載されたリアルタイムレンダラーで処理します。
- Unity
- Unreal Engine
映画やポスターなどのCGはプリレンダリングが使われ、1枚の画像を数時間かけてレンダリングされます。
- RenderMan
- Vray
- Arnold
- finalrender
レンダリングはデザイナーとエンジニアが共同で作業をしないと、思ったクオリティになかなか到達しません。
そのためにも、お互いのコミュニケーションがとても大切になってきます。
必要な絵作りにエンジニアリングは必須。コミュニケーションが大切ですね!
エフェクト
魔法陣や風、光線や爆発などの演出効果を3DCGによって表現することです。
エフェクトが丁寧に作られたゲームは、多少モデルやモーションがおかしくても画面栄えするほど高い効果が期待できます。
モデラーがエフェクト制作を兼任することが多い仕事です。大きなプロジェクトになると、エフェクト制作専門の人員を配置することもあります。
最近はゲームエンジンに搭載されたツールを使うことが多くなりました。
- Unity:Shuriken、VFX Graph
- Unreal Engine:Niagara
エフェクト制作はセンスが必要。テクスチャ1枚変わるだけでクオリティが爆上げされることもあるぐらい繊細!
ライティング
照明のことであり、明かりの強さや位置などを調整し、表現の質を高めます。
主に背景制作をするデザイナーが担当する仕事。
キーライトやフィルライト、バックライトなど現実世界の撮影と同じようにライトを設置していきます。
CGの中だけでライティングを勉強するのではなく、実際の撮影からも技術を習得することが重要です。
CGデザイナーは一眼レフや動画撮影など、実際の撮影を勉強することで、さらにレベルアップしますよ!
自分がどの分野で活躍したいか考える
ここまで説明したように、3Dデザイナーが実際に携わる範囲はとても広くなっています。
最近はコンシュマー機やPCの発達によって、小規模なゲームでも制作する物が多くなってきました。
3Dデザイナーと言っても、キャラクターのモデリングをしている人やモーションを作っている人、背景専門デザイナーなど、昔に比べて分業化が進んできています。
自分がどの分野で活躍したいか明確にし、それに向かってどのようなスキル習得が必要かを理解することが、3Dデザイナーになるためには重要です。
とはいえ、モーションのことを考えないモデラーは良いモデルデータが作れません。後に続く仕事のことも理解する必要があるのは忘れないでね!
ゲーム業界の3Dデザイナーが特に必要なスキル
ゲーム業界で活躍する3Dデザイナーには、さまざまなスキルが求められます。
ここでは、特に重要とされるスキルを紹介します。
- 【重要】デッサン力
- 【重要】コミュニケーション能力
- 3Dを扱う技術的なスキル
- 創造性と問題解決能力
- 業界のトレンドと技術の継続的な学習
【重要】デッサン力
- 基本的な形状と構造の理解: オブジェクトやキャラクターの基本的な形状、構造、比例を理解し、それらを正確に描き出す能力。
- 視覚的な観察力: 現実世界の物体を観察し、その特徴を捉えて再現するデッサン力。
- アイデアのビジュアル化: コンセプトやアイデアを紙上にスケッチすることで視覚化し、デザインのプロセスを促進する。
デッサン力は、3Dモデリングやアニメーション作成に先立って、アイデアやコンセプトを形にする際に非常に役立ちます。
また、リアリスティックなキャラクターや環境を作成する上で、物体の構造や光の当たり方を理解するのにも重要です。
このようなスキルは、3Dデザインの基盤を形成し、より高品質な作品を生み出すために必要不可欠です。
3Dにデッサンは不要!と言う人がいますが、絶対必要です。デッサンができないデザイナーは採用されにくいので注意してください。
【重要】コミュニケーション能力
- チームワーク: ゲーム開発はチームで行われるため、他のデザイナーやプログラマーと協力して作業する能力。
- コミュニケーションスキル: アイデアの共有やフィードバック、相談を効果的に行うコミュニケーション能力。
ゲーム制作は、多くの人が関わる仕事。人同士のつながりが強くないと、良いゲームはできません。
また、仕事の進行状況や作っている物の方向性に間違いが無いかの確認のためにも、正確なコミュニケーションを取ることが重要です。
デザイナーは絵作りができることは当たり前。それ以外にもコミュニケーション能力が求められます。
チームで仕事をする以上、コミュニケーション能力は必須。自分の考えを正確に伝えたり、相手の話を聞き取る能力が成果に直結するよ。
3Dを扱う技術的なスキル
- 多様な3Dモデリングソフトウェアの習得: Maya、Blender、3ds Maxなどの主要な3Dモデリングソフトウェアに精通していることが求められます。
- UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンの経験: 3Dモデルをゲームエンジンに統合し、動作させる経験。
上記は技術的スキルを簡単に紹介していますが、深堀するとモデリング知識やアニメーションの知識、ライティング知識など多岐に渡ります。
また、3Dソフトやゲームエンジンで使うScriptをデザイナーが作ることがあるため、多少のプログラム知識も必要です。
ソフトウェアが進化するにつれ、3Dデザイナーの仕事範囲も広がってきています。
ゲームエンジンやソフトの進化でデザイナーでもプログラム知識が必要になってきた。スクリプトが作れるデザイナーは需要が超高いよ!
創造性と問題解決能力
- 創造的な思考: 新しいアイデアやコンセプトを生み出す創造力。
- 問題解決能力: デザイン上の問題や技術的な障害を解決する能力。
デザイナーである以上、必要な能力です。
常に創造的な思考でデザイン作業を行い、指示されたこと以上の成果を上げることで能力が認められます。
また、ゲーム開発に問題発生は付き物。発生した問題をどう解決するかも評価に直結します。
問題が発生したときは一人で悩むのではなく、他のデザイナーやプログラマー、ディレクターに相談することが重要。
こういったところで、コミュニケーション能力が求められます。
言われたことを確実にこなせるデザイナーも必要!創造的な思考ができるデザイナーも必要!
業界のトレンドと技術の継続的な学習
- 最新トレンドへの対応: ゲーム業界の動向を把握し、新しい技術やトレンドに適応する。
- 継続的な学習とアップデート: 技術の進化に合わせてスキルを継続的にアップデートする。
ゲーム業界はとても進化が早く、年々表現力が増していきます。
新しいツールやプラグイン、ゲームエンジンのバージョンが日々行われ、気が付けば使っているツールが古くなっていた、なんてことも起こります。
常に情報をキャッチし、業界のトレンドを理解しておくことが重要です。
業界の流れは早い!取り残されないようにアンテナを張ってね!
3Dデザイナーにもデッサン力が必要です
3Dデザイナーとして活躍するためには、デッサン力が非常に重要です。
デッサンは、物体の形状、構造、陰影を正確に捉える基本的な技術であり、3Dモデリングにおいてもそのスキルがクオリティに直結します。
優れたデッサン力は、キャラクターやオブジェクトのリアルな表現、正確な比率やバランスの理解に不可欠です。
さらに、デッサンは観察力を養い、細部にまで注意を払う力を強化します。
これにより、3Dデザイナーは、よりリアリスティックで生き生きとした作品を創造することができます。
また、デッサンはアイデアを素早く形にする手段としても機能し、創造的なプロセスの初期段階で非常に有効です。
3Dデザイナーにとってデッサン力は、単なる描画技術を超え、クリエイティブな思考と表現の根源となるのです。
デッサン力があるデザイナーは将来性が見込まれる。CGツールの研究だけでなく、デッサン力を磨く時間をたくさんとろう!
デザイナーも管理能力とコミュニケーション能力は超重要
ゲーム開発の現場では単に技術的スキルだけではなくプロジェクト管理やコミュニケーション能力も超重要です。
これらのスキルの重要性を紹介します。
ゲーム開発現場で要求されるプロジェクト管理能力
ゲーム開発はプロジェクトが立てられてチームで進行するケースがほとんどです。
そのため、プロジェクト全体を見通して適切に管理していく必要があります。
- 指示通りの物が作られているか。
- 量産物の効率化はできるか。
- 制作進行上、トラブルが起きていないか。
- 適切な人員配置ができてるか。
- スケジュールに遅延はないか。
- etc…
プロジェクト管理能力は権限のあるリーダーだけではなく「個々のメンバーにとっても重要なスキル」です。
特に重要なのはスケジュール管理。
メンバーの進捗の確認や遅延が起きたときのサポート、問題が起きたときの解決などが必要になります。
また、将来のキャリアを考えたとき、管理職を目指すのであればプロジェクト管理能力は必須になります。
少なくとも、自分のスケジュール管理は確実に行えないとダメ。自分だけでなく、プロジェクト全体の遅延にもつながりかねないからね。
ゲーム開発で重要なコミュニケーション能力
ゲーム開発はチームで行うため、頻繁にメンバーとコミュニケーションを取る必要があります。
細かくコミュニケーションを取りながら進めないと、間違ったものを作ってしまい、修正のための残業や休日出勤をすることになってしまうからです。
残業や休日出勤が増えると、スケジュールの遅れや人員増加につながり、開発費用が膨れ上がると言った問題にもつながります。
3Dデザイナーだけではなく、プログラマーやプランナー、ディレクターなどさまざまな職種の人たちとコミュニケーションを取りながら、確実にゴールに向かわなければいけません。
チームメンバーとの情報共有や意見の調整、指示出し、プレゼンテーションなどさまざまなタイプのコミュニケーションスキルを伸ばしていくことがゲーム開発にはとても重要です。
コミュニケーションを取っていないと、後から大きな修正になってしまうことがある。チーム全体がゴールに向かうために、コミュニケーションをしっかり取れるようにしよう!
3Dデザイナーに必要な技術的スキルの習得方法
3Dデザイナーとして必須な技術的スキルを習得するための主な方法は以下の通りです。
- ネットで独学する
- 専門学校などに通う
- 未経験から就職して研修を受ける
ネットで独学する
ネットや書籍などの情報を参考にしながら独学をするという方法があります。
独学の場合は学校に通うための費用などがかからない点がメリットです。
しかし、専門的な分野を学ぶことになるため、途中で挫折しやすくなります。
独学する場合でも、プロからフィードバックを受ける環境を整えることが大切です。
たとえば、SNSで3Dデザイナーの方とつながりを持ち、アドバイスをもらえる関係性を築いておくと独学でも挫折しにくくなるのでおすすめです。
筆者もUdemyで3dsmaxやZBrushの勉強をしていました。
ネットでの独学はUdemy
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専門学校に通う
専門学校に通う場合は体系的な知識を得ることができる点がメリットです。
いつでも講師に相談できて、疑問点はすぐに解決できます。
周りに仲間がいて、挫折せずに学習を進められるでしょう。
専門学校がゲーム会社と繋がりがあるケースが多く、卒業後の就職のサポートも受けられる点も魅力的。
夜間や週末に講義を行っている専門学校があるので、社会人でも通えます。
ただし、専門学校に通うためにはまとまった費用がかかる点に注意が必要です。
筆者は働きながら週末に講義のある専門学校に通いました。専門学校の就職サポートはゲーム業界に入りやすいルートですよ。
夜間に通える専門学校に、総合学園ヒューマンアカデミーがあります。社会人でゲームクリエイターを目指す人は、資料を取り寄せて確認してみてください。
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未経験から就職して研修を受ける
未経験から3Dデザイナーを募集している求人に応募するという方法もあります。
たとえば、1年間から3年間の長期の研修が用意されていて、未経験からでも3Dデザインを学べる環境を提供している求人は少なくありません。
ただし、未経験を募集する求人でも、ある程度のスキルを要求するケースがほとんど。
スキルが無い状態で採用される確率はほぼ無いと言えます。
独学や専門学校でスキル習得をすることは必須です。
自分の生活スタイルに合った方法でスキル習得をしながら、就職先を探しましょう。
未経験からの就職は難易度が激烈に高い。ゲーム業界の知人や転職エージェントに相談するなど、他の人の力を借りて活動してください!
主要な3Dソフトウェアの紹介
3Dデザインで使われる主要な3Dソフトウェアを紹介します。
基本的にMayaを覚えることが一番ということだけ先に伝えておきます。
Maya
ゲーム業界の3DCG制作で一番シェアが高いのがAutodesk社のMayaです。
3Dモデリングからモーション、レンダリング、シミュレーションなど、さまざまな作業を行なえる3DCGツール。
WindowsとMacの両方に対応しており、MELスクリプトを活用することで機能拡張できる点がメリットです。ただし、スクリプトを活用するにはプログラミングの知識が必要になります。
多くのゲーム会社でMayaが導入されているため、3Dデザイナーを目指すならばMayaを扱えるようになりましょう。
ほぼ100%に近い確率でMayaで仕事をすることになります。3DCGデザイナーを目指すなら、とりあえずMayaは覚えておいてください。
3ds Max
3DCGの主要なソフトウェアの1つが3ds Maxです。3ds MaxもAutodesk社によって提供されています。
3ds Maxはアニメーション制作会社や建築会社、ゲーム開発会社などで使用されるソフトです。
3Dモデリングやレンダリングなどができて、ゲーム制作にも対応可能。
標準搭載されている人型リギングのBipedがあり、アニメーションCGの制作を得意としています。
プラグインが豊富に用意されており、ハイレベルな制作にも手軽に対応できるのが大きなメリットです。
プラグインを活用すれば、プログラミングの知識がなかったとしても機能の拡張を行なえる点が、初心者にも扱いやすいツールになっています。
ガメも3dsMaxを使っていました。とても使いやすいツールです。
Blender
Blenderはモデリングやレンダリング、アニメーション制作などを行える3DCGソフトです。
完全無料で利用できて、ハイエンドクラスに引けを取らないほど機能が充実しています。
近年は需要が高まっており、ゲーム開発会社の中には3DCG制作のソフトをBlenderに置き換えるケースもあります。
ただし、現在のゲーム業界で3DCG制作を行う場合は、未だにMayaと3ds Maxが主流です。
これらのソフトの扱い方を習得してからBlenderも扱ってみると良いでしょう。
3DCGの勉強でBlenderを使うのはいいけど、可能な限りMayaの習得を優先させましょう。
業界動向と将来性:3Dデザインの進化
3Dデザインはこれからさらに進化していきます。
そんな中でゲーム業界はどうなっていくのか、3Dデザイナーの将来性はあるのか解説します。
ゲーム業界の動向
現在のゲーム開発ではゲームエンジンが使われるのが一般的です。
UEやUnityなどさまざまなゲームエンジンが活用されています。
また、ゲームエンジンには積極的に新しいテクノロジーが導入されてきています。
VR/ARやAIなどを利用したゲームエンジンが登場して話題になってきました。
たとえば、Unityは生成AIの導入を進めており、「Unity Muse」や「Unity Sentis」といったAI製品が発表されました。
「Unity Muse」は生成AIの技術を活用することで3Dコンテンツの作成や編集をより簡単に行えることを目指しています。
新しいテクノロジーを採用したゲームエンジンが登場することで、3Dデザインの時短や省力化を実現できるでしょう。
これからも、どんどんAIを使った開発が進むと考えられる。世の中の流れは早いから、しっかり情報をキャッチしていこう!
3Dデザイナーの将来性
今後はAIによって、ゲーム開発のさまざまな分野が自動化されると予想されています。
ただし、3Dデザイナーの仕事を完全にAIで置き換えられるわけではありません。
あくまでもAIの技術は3Dデザイナーの仕事を補助するために活用されるため、今後も3Dデザイナーの将来性は高いといえます。
業務の一部をAIに任せることで、3Dデザイナーはクリエイティブな領域の仕事により集中できるようになるでしょう。
AIを使うことで、今まで以上に豊かな表現が短時間で制作できるようになる。これから先、AIが使える3Dデザイナーの需要が増えそうですね。
ポートフォリオ構築の重要性とコツ
ゲーム業界で3Dデザイナーの就職・転職を目指すならばポートフォリオは必須です。
ポートフォリオは自分の作品や成果物をまとめたものであり、3Dデザイナーとしてのスキルレベルを示します。
ゲーム業界は実力主義であり、常に即戦力が求められる業界です。
どんなゲーム会社でもポートフォリオが必須で、応募者をふるいにかけます。
ポートフォリオによって自身のスキルや作品の魅力などを際立たせたいならば、以下のコツを意識してください。
- 原画を掲載する
- モーションやエフェクトなどは動画で用意する
- 掲載する作品は10~20点程度に絞る
- 見やすさや分かりやすさにこだわる
- 【必須】デッサンを入れる
原画を掲載する
3DCGの静止画を提出する際には原画も載せましょう。
原画を載せることで、原画から3DCGを起こせるスキルがあることのアピールになります。
デッサンから3DCGまですべて一人で行った場合は、デッサンを入れておくと基礎画力のアピールに効果的です。
モーションやエフェクトなどは動画で用意する
3DCGのモーションやエフェクトのスキルをアピールしたいならば動画で用意しましょう。
動画によって実力をアピールしやすくなります。
担当したパートについてテキストも準備しておくとわかりやすいです。
掲載する作品は10~20点程度に絞る
ポートフォリオに掲載する作品数は10~20点程度に絞っておきます。
点数が多すぎても、全てを見てもらえることは少ないです。
厳選した作品を掲載してください。
数が少ないからと言って、完成度の低い作品を入れるのはNG。自信作だけを入れること。少なすぎるなら作品を作ること!
見やすさや分かりやすさにこだわる
採用担当者は数多くのポートフォリオをチェックします。
そのため、見やすさや分かりやすさにこだわることが大切です。
見やすいポートフォリオを作成するだけでも印象に残りやすくなり、選考で有利になります。
【必須】デッサンを入れる
3DCGデザイナーのポートフォリオにデッサンは必須と考えてください。
ときどき、3DCGにデッサンは必須ないと言う人がいます。
確かに、モーションデザイナーやエフェクト専門デザイナーの場合はデッサンが重要視されないことがありますが、モデラーを目指す場合は必須と言って過言ではありません。
モーションデザイナーでもデッサンができる方が、より実力をアピールできることは事実です。
デッサンができる人=物を把握する能力が高い人
このような判断基準で、3DCGのツールが使えなくてもデッサンが上手い人の将来性で採用することがあります。
どれだけ3DCGツールが使えても、デッサン力が無く採用を見送ることが実際にありました。
ガメの会社でも、CGツールが使えないデザイナーをデッサン力で採用したことが多々あります。デッサン力が無い人は採用しませんでしたね。
>>ポートフォリオをまとめるポイントを、こちらの記事でくわしく解説しています。デザイナーを目指す人は参考にしてください。
ゲーム業界における3Dデザイナーのキャリアパス
3Dゲームデザイナーとしてある程度の実績を積み重ねた後は、アートディレクターやリードデザイナーといったキャリアパスがあります。
アートディレクター
アートディレクターとはデザイン業務の責任者のことです。
キャラクターの考案やイベントの企画などが主な業務になります。
また、ソーシャルゲームの現場でよくある業務が施策の考案です。
月次売上予測に応じてイベントの開催などの施策を考えて、企画を提案します。
リードデザイナー
リードデザイナーとは3Dデザインの開発現場でディレクションやマネジメントを行う存在です。
現場でリーダー的な役割を果たすことが求められます。
チームの管理も任されるため、管理能力も求められます。
ゲームプロデューサー
3Dゲームデザイナーとして最終的な目標となるのがゲームプロデューサーです。
ゲーム開発の企画やプロジェクトを統括する役割を果たします。
企画からプロジェクト管理、プロモーション、マスコミ対応など担当する業務の幅は広いです。
企画力やマネジメント力、ゲームに関する幅広い知識などが要求されます。
>>ゲーム業界のキャリアパスを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
3Dデザイナーとしてキャリア構築する際の重要なポイント
これから3Dデザイナーとしてキャリア構築を目指したいならば、昇進の機会を逃さないことが大切です。
ある程度現場で経験を積み、実績を上げることで昇進の機会が生まれます。
単に長く仕事をするだけではなく、スキルを磨き上げることも重要です。
将来のキャリア構築を考えているならば、日々の仕事をこなしながら専門性を高める学習に取り組みましょう。
新しいツールにチャレンジしたり、多職種のスキルを身につけたりすることが大事です。
たとえば、モデリングだけではなくモーションやエフェクト、アニメーションなどのスキルを身につけると、対応できる仕事の幅が広がります。
将来のキャリアを考えると、いろんな分野の仕事を覚えておくべきですね。
まとめ:ゲーム業界で3Dデザイナーになるための次のステップ
ここまで記事を読んだ方は、真剣に3Dデザイナーを目指しているはず。
次にやることは、実際に行動することです。
これからゲーム業界で3Dデザイナーとして働きたいならば、専門学校へ通うか、独学で3Dデザインを学ぶことから始めましょう。
- 独学するならUdemy
- 夜間に通える専門学校の総合学園ヒューマンアカデミー
実際に転職活動をする際には、ゲーム業界に強い転職エージェントを活用してください。
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ゲーム業界に強い転職エージェントの紹介
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ゲーム業界特化の転職エージェント3選 | |
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【スカウト型・登録必須】 ゲームキャリアスカウト | ゲーム業界特化のスカウト型転職サービス。 自分では見つけられなかった企業からのオファーに期待できる。 オファーを待つ転職で、転職活動の幅を広げられます。 ゲーム業界の転職なら登録必須です。 ゲームキャリアスカウトの口コミ・評判 |
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ゲーム業界の転職は、転職エージェントに相談することが転職成功への近道なので積極的に利用してください。
ゲーム業界の転職は、ゲーム業界に特化した転職エージェントを使うことがポイントです。
効率よく転職エージェントを活用するために
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筆者も非公開求人で転職しました。
転職エージェントは3社ぐらい登録しておくといいですよ。
全ての転職エージェントが、全て同じ企業と提携しているわけではありません。
だから、3社ぐらい登録しておけばだいたいの求人を網羅できてきます。
転職エージェントAに登録されている企業が、転職エージェントBには無い。その逆もありえる。
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>>ゲーム業界に強い転職エージェントを上手く活用する方法を、こちらの記事でくわしく説明しています。
転職エージェントを使いたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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